会長ごあいさつ

NECAの魅力度・提供価値の向上と、
工業会の活動を通じた日本の製造業の
発展に向けて貢献してまいります。
第12回定時社員総会・臨時理事会にて、北折 良会長の後任として、第17代会長に就任致しましたアズビル(株)の山本でございます。
さて、ここ数年、新型コロナウイルス感染拡大による世界的な経済活動の停滞、ウクライナ情勢に代表される地政学リスクの高まり、SDGsやカーボンニュートラルに対応した設備投資の増加、AIの活用など、我々を取り巻く激しい環境変化の中での、NECAの会長を拝命することとなり、その責任の重さを実感しております。
お陰様で制御機器の2022年度出荷実績は国内、輸出ともに好調に推移し過去最高であった2017年度の7,386 億円を大きく上回り、 NECA 統計史上初めて8,000 億円を超える前年比 112.6%の 8,123 億円となりました。国内の出荷額は、半導体製造装置、工作機、ロボット、自動車などの各産業の大きな成長も相まって前年比109.3%の4,610億円となり、輸出は国内同様に全仕向先での景気回復が加速し需要が拡大するとともに、円安の影響も受けて、前年比 117.2%の3,514 億円と過去最高額となっております。
2023年度は2022年度を若干下回る8,000億円を見込んでいます。
市場では、産業構造の変革や新たなビジネスモデルの確立が求められているなか、当会では「魅力度向上による自律的工業会基盤の確立」を目指した取組みを継続しています。2017年度にスタートした中期計画「NECAの将来ビジョン2025~3Sの進化~」は、2020年度までの4年間の第1ステップを終え、2021年度より2025年度までの第2ステップをスタートしています。第2ステップの3年目となる2023年度目標の完遂に向けた活動を推進していきます。具体的には「5ZEROマニュファクチャリング」を推進の軸に「3S(Standardization・Safety&Security・Sustainable Society)」の進化を引き続き実行してまいります。
さらに、外部環境の変化を踏まえた新たな活動の方向性を示すため、60周年を迎える2024年を開始時期とする中期戦略「新将来ビジョン」を構築する年度とし、電気制御機器産業の将来像を見据えて、現状の提供価値の整理と新たに提供するべき価値の具体化を行い、NECAの魅力度・提供価値の向上を図ってまいります。
また、2023年度は「IIFES2024」が開催されます。「IIFES2024」は「MONOZUKURIで拓く、サステナブルな未来」を開催テーマに、キャッチフレーズを「革新を止めるな!」として今回もハイブリッドでの開催を予定しています。主催工業会として、リアルとオンラインの相乗で効果の高い企画立案と実行、運営を行い、会員企業の出展による効果拡大と事業拡大につなげていき、会員企業の皆様と共に成功させたいと考えております。
最後になりますが、NECA会長として工業会の活動を通じ、厳しい環境が続く日本の製造業の発展に向けて貢献してまいります。
より一層のご支援、ご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
【参考】 「5ZERO(ファイブゼロ)マニファクチャリング」
5 つのゼロ(ものづくりの進化の方向性)
・Zero Defect:欠陥ゼロ(Q)
・Zero Production Loss:生産ロスゼロ(C)
・Zero Late Delivery:納期遅延ゼロ(D)
・Zero Accident:事故ゼロ(S)
・Zero Downtime:生産ライン停止ゼロ(MT)
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