NECA概要

会長ごあいさつ

 

従来の電気制御機器の枠にとらわれず、
培ってきた制御技術をさらに進歩させ、
活動を継続することで豊かな社会づくり
を実現していきます。
一般社団法人 日本電気制御技術工業会
会長 錦 朋範

 第14回定時社員総会・臨時理事会にて、山本 清博会長の後任として、第18代会長に就任致しましたIDEC㈱の錦でございます。
 さて、昨今の社会情勢を振り返ると2025年1月にドナルド・トランプ氏が再びアメリカ合衆国大統領に就任しました。米国第一主義の強化や関税引き上げ政策が世界経済に大きな影響を与える可能性があります 。さらに、ウクライナ情勢に代表される地政学リスクの高まりも依然として大きく、国際情勢は不安定で複雑な状況です 。また、グローバルでのインフレ加速や各国の金融政策の引き締めが続いており、経済成長の鈍化が懸念されています。
 このような我々を取り巻く不安定かつ激しい環境変化の中で、NECAの会長を拝命することとなり、その責任の重さを実感しております。
 制御機器の2024年度の出荷実績は、最悪の状態を脱し回復の兆しが見えつつありますが、過去最高であった2022年度の8,123億円を大きく下回り、前年比90.7%の6,096億円となりました。
 国内の出荷額は、昨年度から続く在庫課題の影響や自動車、工作機、ロボットなどの各産業の景況感の停滞の影響もあり、前年比86.8%の3,632億円となりました 。輸出は中国や欧州の経済停滞の影響から前年比97.1%の2,463億円となっています。国内・輸出ともに、いずれも2年連続で前年比100%を下回る結果となりました。
 市場では産業構造の変革や新たなビジネスモデルの確立が求められている中、NECAは2024年度より新たなビジョン 「新たな価値を創造し誰もがいきいきと活躍できる持続可能な産業・ 社会に貢献する」 とした「将来ビジョン2030~新たな価値の創造に向けて~」をスタートしました。
 「制御技術の進歩と産業の持続的成長に貢献し、社会課題に応じて提供価値を拡大することで豊かな社会づくりを実現する」というミッションに取り組んでいます。従来の電気制御機器の枠にとらわれず、制御技術をさらに進歩させ、機器単体の価値提供にとどまらずソフトウェアやサービスにまで広げ、共創する企業の対象も拡大していくことを目指しています。
 具体的なValueとして以下の4つのP(People, Productivity, Perspective, Partnership)を掲げています。
【4P Values】


 今まで行ってきた「3S(Standardization・Safety&Security・Sustainable Society)」、そして「5ZERO(ファイブゼロ)マニファクチャリング」の進化を引き続き行いながら、「将来ビジョン2030」を皆様と一緒に断行して行きたい所存でございます。
 最後になりますが、NECA会長として工業会の活動を通じ、厳しい環境が続く日本の製造業の発展に向けて貢献してまいります。 より一層のご支援、ご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


※参考 「5ZERO(ファイブゼロ)マニファクチャリング」 5 つのゼロ(ものづくりの進化の方向性)

 

 

2025年6月

 

CONTENTS

役員一覧
OUTLINE-01
会員一覧
OUTLINE-02
事業報告
OUTLINE-03
組織図
OUTLINE-04
入会のご案内
OUTLINE-05
会報 seiden
CATEGORY-06