社団法人 日本電気制御機器工業会

IoT/インダストリー4.0 時代のものづくり安全と安全資格に関する日欧戦略的協同

昨今、製造業におけるデジタル化が進み、今後、インダストリー4.0やIndustrial Internet等、IoTや生産 の自動化技術を活用したものづくり革新の普及によって、工場を中心にインターネットを通じてあらゆる モノやサービスが連携し、新たな製造システムやビジネスモデルが生まれる時代を迎えます。次世代もの づくり実現のための重要課題の一つに「安全」が挙げられ、人や環境に危険が及ばない安全なものづくり環 境を構築するには、世界的に通用する安全の考え方を根付かせ、安全を理解させる仕組み作りが必要とさ れている中、2月8日(月)大阪大学中之島センター佐治敬三メモリアルホール、2月10日(水)青山学院大学 IVYホールにおいて、「IoT/インダストリー4.0時代のものづくり安全と安全資格に関する日欧戦略的協同」 シンポジウム(主催:EUインスティテュート・インジャパン関西(EUIJ関西)、NECA/後援:駐日欧州連合 代表部、農林水産省、日本経済団体連合会、関西経済連合会、大阪商工会議所)が開催された。

大阪会場、東京会場共に、森井昌克先生(神戸大学教授)の進行により、各講演者から、IECEE(電気機器・部品適合性試験認証制度)やIECEx(防爆電気機器規格適合制度)取組み事例、IoT/第4次産業革命時代における安全構築の最新技術動向と安全イノベーションを創造する人材育成制度、SA/SBA資格制度を活用した機械安全の推進についての紹介があった。講演内容については次頁以降に示す。

講演者に先立ち、大阪会場では主催者のNECA副会長の佐藤敦司氏から、東京会場ではNECA会長の曽禰寛純氏から、今回で6回目となるEUインスティテュートとNECAとの国際シンポジウムについて、これまでの戦略的協同の内容紹介と、今後も引き続き共催シンポジウムを開催することの紹介があった。

森井昌克 教授
司会:森井昌克 教授
神戸大学大学院
工学研究科
白石善明 准教授
白石善明 准教授
神戸大学大学院
工学研究科
パネルディスカッション
(東京会場)

講演後のパネルディスカッションにおいては、大阪会場、東京会場共に、白石善明先生(神戸大学大学院工学研究科准教授、工学博士)のリードのもと、各会場からの質問に対し、各講演者からの知見や経験談が紹介され、活発な意見が交わされた。東京会場での主な内容としては、(1)IECが要員認証を行う理由、(2)IECEx要員認証を取得するための具体的な手順、(3)SA/SBA資格制度の国内浸透並びにSafety2.0にもっていくための戦略、(4)サイバーセキュリティを考慮した機械安全、(5)海外の従業員に対する教育&資格方法、(6)安全に関する哲学の国内外での解釈、(7)経営トップのリーダーシッブに関しての議論があった。

大阪会場の閉会では、吉井昌彦先生(EUIJ関西副代表、神戸大学大学院経済学研究科教授)から、東京会場の閉会では、萩原泰治先生(神戸大学大学院経済学研究科教授、日欧連携教育府長)から、今回のシンポジウムで紹介された内容の重要性と、今後もこの課題に適切に対応していくことの意義を確認した上で、締めのお言葉を戴いた。参加人数は大阪会場78名、東京会場111名と前年度よりも参加者が増え、共に盛況であった。聴講者アンケート調査では、90%以上の方がシンポジウムの内容に満足という回答であり、EUとの連携強化に貢献できた内容であった。我々NECAとしては、EUIJ関西との関係を深めながら、次年度のテーマに関するシンポジウムなどを引き続き開催し、EUとの連携強化を更に図っていきたい。

執筆者:
次世代事業WG

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