社団法人 日本電気制御機器工業会

食の安全を支えるスマートアグリの展望の農業制御技術に関する日欧戦略的協同

近年、急速な人口増加による世界的な食糧問題、エネルギー・環境問題が深刻になる中、生産効率向上や事業規模拡大といった農業の工業化が重要となってきており、抜本的な改革による農業の競争力向上と成長産業化が急務となっています。需要者起点の農産物供給と生産性の安定化が課題であり、生産性向上のみならず、環境対策、流通改革などの観点から、次世代農業に適した生産システムや農業制御技術、高付加価値農産物の開発による農業及び関連産業の活性化が必要とされている中、2月4日(水)大阪大学中之島センター佐治敬三メモリアルホール、2月6日(金)青山学院大学IVYホールにおいて、「食の安全を支えるスマートアグリの展望と農業制御技術に関する日欧戦略的協同」シンポジウム(主催:EUインスティテュート・インジャパン関西(EUIJ関西)、NECA/後援:駐日欧州連合代表部、農林水産省、日本経済団体連合会、関西経済連合会、大阪商工会議所)が開催された。

大阪会場、東京会場共に、久保広正先生(EUIJ関西特別顧問 神戸大学教授)の進行により、各講演者から、スマート農業についてのEUの成長戦略と、EU-日本の関係強化の必要性、オランダ農業の展望と日本との協力の具体例、日本のスマート農業の推進についての紹介があった。講演内容については次頁以降に示す。

講演者に先立ち、大阪会場では主催者のNECA会長の長﨑春樹氏から、東京会場ではEUIJ関西代表の井上典之氏(神戸大学理事 副学長)から、今回で5回目となるEUインスティテュートとNECAとの国際シンポジウムについて、これまでの戦略的協同の内容紹介と、今後も引き続き共催シンポジウムを開催することの紹介があった。

久保広正 教授
久保広正 教授
EUIJ関西 特別顧問
神戸大学経済学部
伊藤博通 准教授
伊藤博通 准教授
神戸大学
農学研究科
宇野雄一 准教授
宇野雄一 准教授
神戸大学
農学研究科
井上典之氏
井上典之 神戸大学
理事・副学長
EUIJ関西代表
長﨑春樹会長
NECA
長﨑春樹会長

講演後のパネルディスカッションにおいては、大阪会場、東京会場共に、伊藤博通先生(神戸大学大学農学研究科准教授、工学博士)と宇野雄一先生(神戸大学農学研究科准教授、工学博士)のリードのもと、各会場からの質問に対し、各講演者からの知識や経験談が紹介され、活発な意見が交わされた。東京会場での主な内容としては、温室における障がい者対応の現状、農家の所得拡大対策、TPPへの参加の影響、温室で使われるセンサの無線技術に関する標準化、オランダの用地統合による規模拡大方法、環境政策と農業政策の関係、日本の露地栽培と大規模グリーンハウスの政策上のマッチングに関しての議論があった。

大阪会場の閉会では、井上典之先生(EUIJ関西代表、神戸大学理事、副学長)から、東京会場の閉会では、主催者であるNECA会長の長﨑春樹氏から、今回のシンポジウムで紹介された内容の重要性と、今後もこの課題に適切に対応していくことの意義を確認した上で、締めのお言葉を戴いた。

参加人数は大阪会場91名、東京会場120名と前年度よりも参加者が増え、共に盛況であった。聴講者アンケート調査では、約90%の方がシンポジウムの内容に満足という回答であり、EUとの連携強化に貢献できた内容であった。我々NECAとしては、EUIJ関西との関係を深めながら、次年度のテーマに関するシンポジウムなどを引き続き開催し、EUとの連携強化を更に図っていきたい。

執筆者:
次世代事業WG

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