社団法人 日本電気制御機器工業会

講演③「日本電気制御機器工業会における国際標準化活動の取り組み成果と今後の展望」

NECA 制御安全委員会委員長 / IDEC 株式会社
藤田 俊弘氏
藤田 俊弘氏

110年以上も前から標準化に取り組んできている欧州は間違いなく標準化先進国である。様々な新技術分野での標準化では、日本企業の強みを持ち込みつつEU企業との連携が、今後ますます重要になってきている。

NECAでの国際標準化活動の開始は、藤田昌宏氏著「国際標準が日本を包囲する」(日経新聞社)に深く感銘を受け啓発された後の2000年頃であり、制御安全委員会参加企業からの提案で日本発国際規格化の可能性がある55テーマ案を検討し、そのなかで10テーマの具体的な国際標準化活動を行い、そのうち4テーマの国際標準化に成功した。

成功事例として、新幹線等の鉄道車両の安全運転に大きく貢献しているパワーリードスイッチ、ロボットの安全装置として必要不可欠な3ポジションイネーブルスイッチのIEC規格化、セーフティネットワークを利用するためのユーザガイドラインの標準化等がある。

現在NECAが注力して取り組んでいる標準化テーマとして、セーフティアセッサ制度があり、さらに安全思想の裾野拡大のためセーフティベーシックアセッサ資格制度を設立し、日本のみならずアジア諸国へ向けても積極的に取り組んでいる。制御機器における模造品対策に役立つ固体識別コードを用いたトレーサビリティシステムの標準化や、またスマートグリッド時代を睨んだ直流給電システムにおけるスイッチ技術の標準化にも2011年度から挑戦する。

これまでの経験から、国際標準化を成功させるには、やはり各国エキスパートとの人間関係構築や日常のコミュニケーションが重要である。NECAならではの「ライフイノベーション」と「グリーンイノベーション」も含めた技術交流を通じ、国際標準化の更なる成功に向けてNECAとして積極的に取り組んでいく。

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