社団法人 日本電気制御機器工業会

講演②「ABBの国際標準化戦略とIECにおける制御技術の国際標準化」

Chairman of IEC/SC17B,
Responsible for Standardization at Division Low Voltage Products,
ABB Automation
Mr. Stefan Kjellnäs
Mr. Stefan Kjellnäs

ABB社は世界100カ国以上に11万7千人の従業員を擁する電力技術と自動化技術の第一人者で、事業は電力設備、電力システム、モータ・ドライブ、低圧開閉装置及び制御装置、自動プロセスの5つから構成されている。再生可能エネルギーの拡大が予測され、スマートグリッドの研究に対し、ABBは6千人の科学者・技術者、800億円以上の研究費を投入、70の大学機関と連携している。

低圧開閉装置事業部の2010年度下期見通しは、米国・アジアの高成長に伴い、受注は前年同期比約120%と収益性は向上しており、低圧開閉装置で世界1の企業である。生産は15万品目、100万台/日以上を輸送する流通網の構築が重要となる。

30年前、スウェーデン国は人口約1千万人と市場が小さく、輸出するには各国での認証が必要であった。1973年の低電圧指令、EMC指令の新しい制定で、生産者の自己宣言によるCEマーキング対応で欧州全域4.5億人の市場に流通することができるが、国際標準との整合性が重要となる。IEC規格は欧州全体の標準で、業界のリーダ達が決めるため委員会に参加するプロセスが重要となる。SC17Bの制定範囲は、産業用、電気機械式及びソリッドステートを含む定格電圧1,000VAC, 1,500VDC以下の開閉装置(操作スイッチ、限度リミットスイッチ、コンタクタ、ノーヒューズブレーカー等)に適用するコンポーネント規格である。目的は、試験認定費用の削減、運用性・信頼性及び安定性の向上である。エキスパートの参加比率は独国23名、米国20名、仏国12名、伊国・日本・英国が各々10名で、シュネデール社16名、ABB・シーメンス13名が参加。日本からも積極的な参加をお願いしたい。

ストックホルムロイヤル港を世界的クラスの電力安定供給近代都市とするビジョンがある。2020年にはCO2排出量を1.5トン/人以下にし、2030年には化石エネルギーの使用を停止する計画である。再生可能エネルギーである風力・太陽光発電の安定供給が必要となり、電力供給側と消費側双方向の情報交換によって、両者のバランスが可能となる。今後、充電器や太陽光発電に関連する製品化が必要となる。

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