社団法人 日本電気制御機器工業会

サイバーセキュリティ 制御システムセキュリティへの日欧戦略的協同

近年、制御システムを対象とした標的型の攻撃が増加傾向にあることや、生産拠点の海外移転や生産現場の人の流動化が激しくなっていることなどに起因する情報漏洩や不正操作など、制御システムに対するセキュリティの向上が重要視される中、2月4日(火)大阪大学中之島センター佐治敬三メモリアルホール、2月5日(水)東京 津田ホール、2月7日(金)福岡 西南学院大学コミュニティセンターホールにおいて、「サイバーセキュリティ・制御システムセキュリティへの日欧戦略的協同」シンポジウム(主催:EUインスティテュート・インジャパン関西(EUIJ関西)、EUスタディーズ・インスティテュート(EUSI)、EUインスティテュート・インジャパン九州(EUIJ九州)、NECA/後援:駐日欧州連合代表部、日本経済団体連合会、経済同友会、関西経済連合会、大阪商工会議所、制御システムセキュリティ関連団体合同委員会(9団体)、技術研究組合制御システムセキュリティセンター(CSSC))が開催された。

【大阪会場】

久保広正先生
久保広正先生
笠井 浩専務理事
笠井 浩専務理事
吉井昌彦先生
吉井昌彦先生
                   

【東京会場】

林 秀毅先生
林 秀毅先生
長﨑春樹会長
長﨑春樹会長
川﨑恭治先生
川﨑恭治先生

【九州会場】

八谷まち子先生
八谷まち子先生
宮原範男監事
宮原範男監事

大阪会場では、久保広正先生(EUIJ関西特別顧問 神戸大学教授)、東京会場では林 秀毅氏(EUSI事務局長 一橋大学国際・公共政策大学院 客員教授)、九州会場では八谷まち子先生(EUIJ九州代表 九州大学大学院法学研究院教授)の進行により、各講演者から、制御システムセキュリティについての現状の問題提起と、戦略的対応の重要性、並びに先導的な取組み事例についての紹介があった。講演内容については次頁以降に示す。

講演者に先立ち、大阪会場では主催者のNECA専務理事である笠井 浩氏から、東京会場ではNECA会長である長﨑春樹氏から、九州会場ではNECAの監事である安川コントロール(株)宮原範男氏から、今回で4回目となるEUインスティテュートとNECAとの国際シンポジウムについて、これまでの戦略的協同の内容紹介と、今後も引き続き共催シンポジウムを開催することの紹介があった。

講演後のパネルディスカッションにおいては、大阪会場では森井昌克先生(神戸大学大学院工学研究科教授、工学博士)、東京会場では林先生、九州会場では八谷先生のリードのもと、各会場からの質問に対し、各講演者からの知識や経験談が紹介され、活発な意見が交わされた。主な内容としては、脆弱性情報の積極的公開と脆弱性ハンドリング体制の必要性、官民連携による制御システムセキュリティの戦略的対応の重要性、会社や組織での人材育成に関しての議論があった。

大阪会場の閉会では、吉井昌彦先生(EUIJ関西副代表神戸大学大学院経済学研究科長 教授)、東京会場の閉会では、川﨑恭治先生(EUSI所長 一橋大学法学研究科教授)、九州会場では、八谷まち子先生から今回のシンポジウムで紹介された内容の重要性と、今後もこの課題に適切に対応していくことの意義を確認した上で、締めのお言葉を戴いた。

参加人数は大阪会場83名、東京会場103名、九州会場58名と、共に盛況であった。聴講者アンケート調査では、75%の方がシンポジウムの内容に満足という回答であり、EUとの連携強化に貢献できた内容であった。我々NECAとしては、EUIJ関西・EUSI・EUIJ九州との関係を深めながら、次年度のテーマに関するシンポジウムなどを引き続き開催し、EUとの連携強化を更に図っていきたい。

執筆者:
制御システムセキュリティ研究会
大野 隆、谷 敏明、出口 洋平、服部 真之、吉田 洋二、塩路 高正

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