社団法人 日本電気制御機器工業会

スマート・コミュニティの展望と制御システム安全に関する日欧戦略的協同

国際標準化の重要性がますます高まる中、平成23年2月7日・9日、大阪(大阪大学中之島センター)・東京(慶應義塾大学 三田キャンパス)で開催された国際標準化シンポジウム(主催:EUインスティテュート関西(EUIJ関西)、EUスタディーズ・インスティテュート(EUSI)、NECA、後援:関西経済連合会、大阪商工会議所、日刊工業新聞社・日本経済団体連合会、経済同友会)では、駐日欧州連合代表部公使参事官、独立行政法人産業技術総合研究所理事長、そして標準化戦略において先導的な取り組みをしている欧州企業およびIECの第一人者をお招きし、久保広正先生(EUIJ関西代表 神戸大学教授:写真右)の進行により、各講演者から国際標準化の背景や取り組み事例が紹介された。講演内容要旨については次頁以降に示す。

冒頭、久保先生から「EUIJ関西およびEUSIは、欧州委員会の援助により設立し、日・EU関係強化に貢献し、多岐に亘る分野の研究促進や教育、広報活動に積極的に取り組んでいる。EUは27カ国、5億人から成る、米国を凌ぐ世界最大の経済圏であり、多岐に亘りEUの影響力が増大する中、NECAのような産業界と互いの連携を深めることは大変意義深い。」といったお話があった。また本シンポジウムのパネルディスカッションでは、会場からの質問に対し、各講演者の知見や体験談を紹介し、活発な意見交換を交わした。主な質問として、国際標準化人材育成、中国の標準化戦略に対する欧州の認識、日本企業への欧州の要望や期待など、聴講者から多数の熱心な質問が寄せられ、日欧産業界の協同について、久保先生の巧みなモデレートにより大変有意義な内容となった。

閉会(東京)では、田中俊郎先生(EUSI所長 慶應義塾大学教授:写真右)が登壇し、講演者への謝辞と共に、「本日大変多くの方々にご参加いただき、国際標準化の問題について、欧州そして日本の専門家の皆様と討議でき大変有益であった。かつてEUでは、1980年代に欧州悲観論が強く、これを立て直しSingle Marketを作り、欧州を復活させたのが”Single European Act”であり、当時CEN/CENELECにおいて、2~3年かけて各国の規格を最後に一つに纏めるのが欧州の知恵であった。欧州は妥協して一つのものを作ってきた歴史があり、日本とも協同し推進できると考える。日本だけでなく欧州との協力による“Euro-Japanese Standard”を“グローバル・スタンダード化”し、さらなる日・EUの共同、発展を期待すると共に、今後もNECAとのシンポジウムを更に発展させたい。」と熱いメッセージを戴いた。なお、大阪会場へは118名、東京会場へは122名の聴衆が訪れ、立ち見が出るほどの盛会だった。

我々NECAとしては、引き続きEUIJ関西・EUSIとの関係を深めながら、模倣品問題といった知的財産や、環境、安全等のテーマに関するシンポジウムを継続的に開催し、EUとの連携強化に大きく貢献する所存である。

EUIJ関西組織図
EUIJ関西代表 久保 広正先生
EUIJ関西代表
久保 広正先生
EUIJ関西組織図
EUSI所長 田中 俊郎先生
EUSI所長
田中 俊郎先生
講演者によるパネルディスカッション

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