社団法人 日本電気制御機器工業会

2017年 年頭所感

一般社団法人 日本電気制御機器工業会
会長 曽禰 寛純

平成28年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げますとともに、一言年頭のご挨拶を申し上げます。

昨年の経済情勢を顧みますと、政府の経済政策、円安・株高、好調な米国経済などを背景に国内企業の業績は順調に推移し、各種指標に改善が見られる等、総じて好況な年であったと考えております。他方、中国経済の減速、中東をはじめとする地政学的リスク等の顕在化などにより、先の見通しが読み辛い状況であるとも感じております。

このような中、平成27年度のNECA出荷額は上期実績で3,268億円(前年同期比95.9%)、通期では6,558億円を予測しております。これはNECAとして過去最高の出荷額を記録した昨年度(平成26年度)比97%で、リーマンショック前の ピーク時(平成19年)とほぼ同レベルとなります。

さて、今年の製造業界は「第4次産業革命」が、引き続きキーワードになると考えております。

昨年12月の「システムコントロールフェア2015」は「第4次産業革命」をテーマに、「計測展2015TOKYO」と同一会場で開催し、「2015国際ロボット展」とも同一会期での開催といたしました。この結果、来場者数は、前回を35%上回る約5万人となりました。この展示会では日本電機工業会と共同でセミナー「製造業の将来像検討の中間報告」を開催、私どもで実施しているトレンド分析による将来像を紹介し、好評でございました。今回の展示会への実際に企画・参画を通じ て、「第4次産業革命」および将来へむけた生産の転換期において、生産の現場の新たな基盤としての制御機器業界への期待感が大変大きいと感じました。

同時に、2011年に10年ビジョンとして制定し進めている、3つの重点事業=3S(標準化、安全、環境)は、この変化の時代においても一層重要性を高めているとの印象を強くいたしました。この3つの事業領域の強化・拡大と事業環境・技術潮流との整合を進めるべく、NECA内に第4次産業革命を担務とするWGを設置活動しており、国内・海外の各種の協議会、委員会への参画、国内関連工業会との連携を強化し、新たな展開を進めております。

3つの重点事業と第4次産業革命に向けた強化について少し補足させていただきます。

①「Standardization:標準化事業」に関しては、

現在、経済産業省基準認証事業として進めさせていただいている、日本発の直流高電圧リレーの国際標準化が本年度、国際規格原案(CDV)となるべく進めております。今後、第4次産業革命に対応しまして、国際標準化の重要性はますます高まっていくと考えております。引き続きグローバル視点での国際標準化活動を強化して参ります。

②「Safety:安全事業」に関しては、

機械安全分野の要員認証制度である「セーフティアセッサ制度(SA制度)」のグローバル展開を進めております。昨年は機械安全分野でのグローバル要員認証制度構築に向け、IECと覚書を締結しました。今後、経済産業省基準認証事業「機械安全に関する能力基準の定義に関する国際標準化」の一環としまして、IECとの連携のもと要員認証制度の国際提案を目指します。

SA制度の国際展開としましては、タイではタイ版セーフティベーシックアセッサ資格制度を開始し、平成28年3月までには資格保有者は200名を目標に活動を行っています。今後、より上位の資格であるセーフティアセッサ資格制度のタイ版構築にも取り組んで行きたいと思っております。

更に、昨年は今後第4次産業革命の時代に向けてますます重要になる生産現場での制御セキュリティについてガイドラインを発行し、セミナーも開催いたしました。本年も安心・安全を重点分野として進めてまいります。

③「Sustainable Society:環境事業」に関しては、

経済産業省「化学物質の情報伝達スキーム」への取り組みに積極的に参加し、このためのNECAガイドラインの改訂作業を進めるなど重要領域として継続的に取り組んでおります。会員や産業へのフィードバックとして削減貢献事例やNECA環境取組みやEUの動向等を「事例集」「環境レポート」などとして発信してまいります。

また新規事業としましては、引き続き次世代事業として「医療福祉機器分野」を中心に事業を拡大します。6月には、東京ビッグサイトで開催されます「MEDIX2016医療機器開発・製造展」に会員企業と共同出展する予定です。

以上のとおり、NECAは、今後とも「サポーティングインダストリー」として製造業と産業・社会のさらなる発展に貢献していく所存でございます。関係各位、皆さまの一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、今年が皆様にとっても、日本の産業界においても、素晴らしい一年となりますことを祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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