社団法人 日本電気制御機器工業会

セーフティアセッサからのメッセージ

SA資格取得の目的や意義

コマツ産機株式会社 鍛圧KBU開発グループ 主任技師 畑幸男氏

私の所属する部門の主要な取り扱い製品であるプレス機械は、最も危険な機械の分類として取り上げられる機械である。弊部門と機械安全の関わりは、1994年より安全技術応用研究会会員として機械安全に関する国際規格を研究し部門の技術基準に取り入れたことに始まる。また、弊社においては最近の機械安全に対するグローバル安全の潮流以前より全社的に機械安全に対しても製品安全委員会が組織され、その下部組織である製品安全分科会が各事業体で組織され、各事業体における各部門の機械安全を推進している。この製品安全分科会の中には事業体全体の機械安全についてのアドバイザとしての製品安全マスタと各機械製品部門毎に社内セーフティアセッサとして各部門の機械製品についての機械構造、機械制御、業界規格に熟知した人が任命配置され機械安全を推進している。

私自身がセーフティアセッサを取得した経緯として2007年9月に産業機械事業の製品安全マスタに任命されたことにより自分自身これまで安全技術応用研究会会員としてまた社内セーフティアセッサとして機械安全を推進してきたレベル確認と社内的にも製品安全マスタとして第三者認証のセーフティアセッサ(以下 セーフティアセッサ とする)の証明を持つことが必要と考えた。
また弊部門は機械安全と強く関わりのある製品を設計製造している観点から今後お客様を含めた対外的にも機械安全に取り組んでいる会社として認められるためにも会社としてもセーフティアセッサの保有が必要であるとの観点から日本認証のセーフティアセッサを取得した。

現実的に日本の機械安全に対する状況は2006年の労働安全衛生法改正に伴い2001年の「機械の包括的安全基準の指針」が2007年に改定がされ、機械類の災害の低減には従来の注意、指導、教育による生産現場の管理に加え、機械生産設備そのものが事故に繋がらないような本質的な安全設計方策や安全保護方策を技術的国際機械(JIS)に準拠してしっかり行うことで、事故や災害を低減しようとする動きの急速な高まりでの中で機械に対してのリスクアセスメントの実施と機械安全方策の施が強く求められている。 

その中でISO12100(JIS9700)を基本とする機械安全についてのリスクアセスメントと基本方策の知識及び国際規格(JIS)の機械安全についての工学的な知識、応用的な知識を持つセーフティアセッサによる機械安全の妥当性確認の推進が不可欠であり、各設備を使用している生産現場においても機械安全指導、推進者として機械安全の知識を有するセーフティアセッサの役割がますます重要になっている。

弊社の各部門においてもプレス機械をはじめ各種機械製品に対して社内セーフティアセッサが各部門の開発機械、受注機械の機械安全の実務としてリスクアセスメント及び機械安全方策の妥当性確認の実務を推進している。今後弊社としても最新の技術基準(State of Arts)である国際規格の知識を持って機械安全の妥当性確認の業務を推進するに当たるためにもセーフティアセッサが中心となり社内セーティアセッサや設計者に対する指導、教育を行うことにより社内全体の機械安全に対する能力向上、また機械安全設計を進める上で国際規格を熟知したセーフティアセッサが中心となり弊社技術標準の改定を進める必要があり、今後社内にセーフティアセッサが普及(社内セーティアセッサ⇒セーフティアセッサ)することが更なる弊社全体の機械安全設計レベルの向上に繋がると考えている。

一方社外的において自部門のプレス機械はお客様との生産設備としての設備安全に関する打ち合わせ、機械安全方策に対するご指導の場が多々ある部門である。この場合もセーフティアセッサの認証を持つことにより国際規格(JIS)を基本として社会的な機械安全の背景と合わせて機械安全方策を提案することにより、お客様への説得性がより上がると共に非常にプレス機械市場に対する機械安全の普及にも貢献できると考えている。

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